原付 引っ越し 手続き 方法
原付の引っ越し手続きはどうする?必要書類・費用・手続き方法をわかりやすく解説
原付に乗っている人が引っ越しをすると、車だけでなく原付の住所変更やナンバープレートの手続きも必要になります。
「引っ越し先の市役所に行けばいいの?」
「今ついているナンバープレートはどうする?」
「お金はかかるの?」
と、初めて手続きをする場合は意外と分かりにくいものです。
結論からいうと、原付(原動機付自転車)の引っ越し手続きは、同じ市区町村内で引っ越すのか、別の市区町村へ引っ越すのかによって方法が変わります。
この記事では、原付を引っ越し先でもそのまま乗り続ける場合に必要な手続きについて、必要書類や費用、注意点まで順番に解説します。

原付の引っ越し手続きは「どこへ行く」の?
まず知っておきたいのが、原付の登録は一般的な自動車とは違い、運輸支局ではなく市区町村が窓口になるということです。
原付の軽自動車税は市区町村が扱っているため、原付の登録・廃車・住所変更なども、基本的には市区町村の税担当窓口で手続きします。
自治体によって窓口の名称は異なり、
* 市役所
* 区役所
* 市税事務所
* 税務窓口
* 軽自動車税担当窓口
などがあります。
たとえば名古屋市では、区役所・支所の税務窓口や市税事務所で原付の申告を受け付けています。
自治体によってはオンラインや郵送に対応しているところもあります。
そのため、引っ越し前に
「○○市 原付 転入」
などで、新しい自治体の公式サイトを確認しておくと安心です。
引っ越し先によって手続きが変わる
原付の引っ越し手続きは、大きく3つのケースに分けて考えると分かりやすくなります。
1.同じ市区町村内で引っ越す
基本的には大きな手続きは必要ありません。
自治体によって扱いは異なりますが、市内・区内の住所変更だけなら、原付の登録については原則として手続き不要としている自治体もあります。
たとえば札幌市では、市内から市内への引っ越しは原付の登録手続きが原則不要とされています。
ただし、住民票の住所変更は別です。
引っ越し後は、通常の住民異動の手続きとして転居届などを行います。
2.別の市区町村へ引っ越す
こちらが最も注意したいケースです。
原付は市区町村単位で登録されているため、別の市区町村へ引っ越す場合は、旧住所の自治体から新住所の自治体へ登録を変更する手続きが必要になります。
一般的には、
旧住所の自治体で廃車手続き
↓
廃車証明書を受け取る
↓
新住所の自治体で登録手続き
↓
新しいナンバープレートを受け取る
という流れになります。
京都市でも、市外から転入する場合は、前の市町村で廃車申告をしたうえで「廃車証明書(再登録用)」を用意して登録する方法が案内されています。
ただし、自治体によっては新住所側で旧ナンバーの廃車と新規登録を同時にできる場合があります。
ここは自治体によって対応が違うので、勝手にナンバープレートを返却するのではなく、事前に確認しておくのがおすすめです。
全国で統一してほしいですよね!
原付を市外へ引っ越す場合の具体的な手続き
ここからは、最も一般的な「市外へ引っ越すケース」で説明します。
STEP1:引っ越し前の自治体で廃車手続きをする
まず、現在原付を登録している市区町村で廃車手続きをします。
このときに必要になることが多いものは、
* ナンバープレート
* 標識交付証明書
* 本人確認書類
* 廃車申告書
などです。
自治体によって必要書類は異なります。
たとえば名古屋市では、廃車手続きにナンバープレート、本人確認書類などが必要とされています。
手続きが終わると、廃車申告受付書や廃車証明書などが発行されます。
この書類は新住所で再登録するときに必要になるので、なくさないように保管しておきましょう。
STEP2:原付を引っ越し先へ運ぶ
原付そのものは、もちろん新居へ移動させます。
ただし、ここで注意したいのが、
ナンバープレートを返却した後は、その原付に乗って移動できない
ということです。
廃車手続きをすると、そのナンバーでは公道を走れなくなります。
そのため、原付を自走して新居まで持っていく予定なら、手続きするタイミングには注意してください。
距離が長い場合は、
* 軽トラックで運ぶ
* バイク輸送サービスを利用する
* 引っ越し業者に相談する
などの方法を考える必要があります。
「廃車してから自走して引っ越し先へ」という順番にしてしまうと、乗って移動できなくなるので、ここは意外と見落としやすいポイントです。
基本的にガソリンも空にするという点も注意しておきたいところです。
STEP3:新住所の自治体で登録手続きをする
引っ越しが終わったら、新しく住む市区町村で原付の登録手続きをします。
一般的には、
* 廃車証明書・廃車申告受付書
* 本人確認書類
* 標識交付申請書
* 必要に応じて標識交付証明書など
を用意します。
自治体によっては、廃車手続きをせずに旧ナンバープレートを持参して、新住所側で手続きをまとめてできる場合もあります。
京都市も、転出先・転入先の自治体によっては、旧ナンバープレートを持参することで手続きできる場合があるため、事前に確認するよう案内しています。
つまり、
「旧住所で必ず廃車してから新住所へ行かなければならない」
とは限りません。
ここは自治体によって違うため、引っ越し前に確認するのが一番確実です。
原付の引っ越し手続きにかかる費用は?
気になる費用ですが、原付の住所変更・廃車・登録そのものについては、無料で手続きできる自治体が一般的です。
ただし、自治体によっては、
* ナンバープレートの郵送費
* 証明書の発行手数料
* 書類の郵送費
などが必要になる場合があります。
たとえば名古屋市では、オンライン登録でナンバープレートを郵送する場合、通常の原付は郵送費480円とされています。
また、京都市では原付の申告事項証明書などを取得する場合、1通400円です。
そのため、基本的には
「原付の引っ越し=高額な費用がかかる」
と考える必要はありません。
ただし、自治体によって料金や手続き方法が違うので、最終的には新住所の自治体の公式サイトで確認してください。
ナンバープレートはどうなる?
市区町村をまたいで引っ越す場合、基本的には新しい自治体のナンバープレートに変更します。
たとえば、
「大阪市ナンバー」
から
「○○市ナンバー」
へ変更する、といったイメージです。
新しいナンバープレートが交付されたら、古いナンバープレートは返却します。
また、ナンバープレートと一緒に交付される標識交付証明書も大切に保管しておきましょう。
標識交付証明書には、住所や氏名だけでなく、標識番号、車台番号、排気量などの車両情報も記載されています。
自賠責保険の住所変更も忘れずに
原付の引っ越しでは、役所の手続きだけで終わりではありません。
もう一つ確認しておきたいのが、自賠責保険です。
自賠責保険の契約情報に登録されている住所が古いままになっている場合は、保険会社に住所変更の手続きを確認しましょう。
保険会社によって手続き方法は異なります。
また、ナンバープレートが変わった場合は、登録番号の変更についても保険会社への確認が必要です。
住所変更などの契約内容変更は、保険会社のWebサイトやマイページなどからできる場合もあります。
引っ越し後は「軽自動車税」にも注意
原付には毎年、軽自動車税(種別割)がかかります。
引っ越ししたからといって税金がなくなるわけではありません。
原付などの軽自動車税については、原則として4月1日時点の定置場などに基づいて課税されます。
引っ越しをしたときは、原付の登録変更をきちんと行い、旧住所の自治体に登録されたままにならないようにしておきましょう。
大阪市も、原動機付自転車を所有している場合、引っ越しに伴って軽自動車税の申告・報告が必要になると案内しています。
引っ越し当日に手続きをする必要はある?
原付の手続きと住民票の手続きは別物です。
たとえば市外へ引っ越す場合、住民票については転出・転入の手続きがあります。
転入届は、引っ越してから14日以内に届け出るのが基本です。大阪市でも、転入した日から14日以内とされています。
一方、原付の登録については自治体ごとに期限や必要書類が異なるため、「住民票の転入届と同じ日に原付の手続きもしなければならない」と考える必要はありません。
ただ、役所へ行く回数を減らしたいなら、住民票の手続きと原付の手続きを同じ日に済ませられないか確認しておくと効率的です。
原付の引っ越しで忘れやすいものチェックリスト
最後に、実際に手続きをするときに持っていくものをまとめておきます。
引っ越し前
* [ ] 新住所の自治体の原付手続きを確認
* [ ] 現在の自治体の廃車手続きを確認
* [ ] ナンバープレート
* [ ] 標識交付証明書
* [ ] 本人確認書類
* [ ] 必要書類を準備
* [ ] 原付をどうやって新居へ運ぶか決める
引っ越し後
* [ ] 新住所の自治体で原付を登録
* [ ] 新しいナンバープレートを受け取る
* [ ] 標識交付証明書を受け取る
* [ ] 自賠責保険の住所変更を確認
* [ ] ナンバー変更がある場合は保険会社にも確認
* [ ] 新しいナンバープレートを取り付ける
原付の引っ越し手続きで一番注意したいこと
原付の引っ越しで一番注意したいのは、自治体によって手続き方法が少し違うことです。
「前に引っ越したときはこうだったから、今回も同じだろう」
と考えるのはおすすめできません。
同じ市内なら手続き不要の場合もあれば、市外へ転出すると廃車と新規登録が必要になる場合があります。
また、旧住所の自治体で廃車するのか、新住所の自治体で旧ナンバーを使って手続きをまとめてできるのかも、自治体によって扱いが異なります。
ですから、引っ越しが決まったら最初に、
「新しく住む市区町村名+原付+転入」
で検索し、自治体の公式サイトを確認しておくのが一番確実です。
まとめ
原付を引っ越し先でも乗り続ける場合、ポイントはそれほど難しくありません。
同じ市区町村内への引っ越しなら、原付については手続き不要の場合がある。
別の市区町村へ引っ越すなら、原付の登録変更が必要。
そして一般的には、
旧住所の自治体で廃車
↓
廃車証明書を受け取る
↓
新住所の自治体で登録
↓
新しいナンバープレートを受け取る
という流れになります。
ただし、自治体によっては旧ナンバープレートを持って新住所側で手続きをまとめてできる場合もあります。
また、原付そのものの手続きだけでなく、自賠責保険の住所・登録番号の変更確認も忘れないようにしましょう。
引っ越しはやることが多いので、原付の手続きは後回しにしがちです。
「ナンバーはそのままでいいだろう」と放置せず、引っ越しが決まった段階で新住所の自治体に確認しておけば、当日になって慌てることもありません。
原付を新居でも気持ちよく使うためにも、住民票の住所変更とあわせて、原付の登録も早めに済ませておくことをおすすめします。
